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広告代理店のレポートの見方|院長・店長が確かめたい数字と質問

執筆:Digital GOAT 編集部監修:Digital GOAT 広告運用チーム

広告代理店のレポート、どこを見る? 毎月のレポートに入っていてほしい5つ
目次

広告を代理店に任せていると、毎月レポートが届きます。表示回数・クリック数・クリック率と数字は並んでいても、「それで患者さん・お客さまは増えたのか」までは、なかなか読み取れません。この記事では、Google 広告のレポートを例に、院長・店長が最初に見たい数字と、代理店に聞くと運用の中身が分かる質問をまとめました。医院を例に書きますが、お店や会社の広告でも同じように読めます。代理店を疑うためではなく、同じ数字を見て話し合えるようにするためのものです。

この記事の答え

  1. Google 広告のレポートで最初に見るのは、「1件」(予約・電話・問い合わせなど。レポートでは「コンバージョン」「CV」)として何を数えているかと、その件数、1件にかかった広告費です。表示回数・クリック数は、1件に至るまでの途中の数字です。
  2. 医院名・店名で調べた人への広告と、それ以外の広告は、分けて見ます。弊社が運用する歯科医院の保険診療の検索広告(4万3千クリック以上、2026年3月〜9月中旬)では、医院名の言葉の広告費あたりの成果は、医院ごとの平均を1.00とした指数で3.32と飛び抜けていました(広告で数えた成果で、広告によって増えた分ではありません)。まとめた数字だけでは、ほかの言葉の良し悪しが見えにくくなります。
  3. Google は、広告主には少なくとも広告のクリック数・表示回数・費用を知る権利があるとしています。そのうえで、実際に検索された言葉の一覧と、何をいつ変えたかの記録も見せてもらうと、運用の中身が分かります。

※Google 広告の画面の名前と、Google のヘルプ・ポリシーの記載は、2026年10月26日に確かめた時点のものです。

第三者の意見(セカンドオピニオン)がほしい歯科医院の方は、無料の広告診断(入力約30秒・営業電話なし)もご利用いただけます。ホームページなどの公開情報とご入力の内容から診断し、広告アカウント(広告の管理画面)を共有いただければ、配信の設定まで見ます。

レポートの数字は、どの順で見る?

Google 広告のレポートは、「1件」の中身 → 件数と1件にかかった広告費 → 広告費がどの言葉に使われたか → 広告が押された回数・見られた回数、の順で見ると、患者さんが増えたかを読み取りやすくなります。

Google のサードパーティ ポリシー(代理店などが守る Google の決まり)は、契約で月ごとのレポートを出すことになっている代理店に、広告の管理画面ごとの費用・クリック数・表示回数をレポートに載せるよう求めています(Google サードパーティ ポリシー 新しいタブで開きます)。この3つは、いわばレポートの最低限の数字です。院長・店長が知りたい「予約や来店が増えたか」は、その先の「1件」の数字で見ます。

レポートの言葉

意味

見るときのポイント

コンバージョン(CV)

広告から生まれた「1件」。予約・電話・問い合わせなど

何を1件と数えているかを先に聞く

コンバージョン単価(CPA)

1件にかかった広告費

件数と並べて見る。1件の中身が違うものどうしは比べない

ROAS

広告費あたりの成果(成果に付けた金額の合計÷広告費)

1件にいくらを付けているかを聞く

費用

Google に払った広告費

代理店の手数料と分けて書かれているか

平均クリック単価(CPC)

広告が1回押されたときの費用

上がったときは、理由(競合・言葉の変化など)を聞く

クリック数

広告が押された回数

増えても、1件が増えていなければ効果は小さい

表示回数(インプレッション数)

広告が見られた回数

これだけでは良し悪しを判断しにくい

「成果に付けた金額」とは、「予約1件はいくら、電話1件はいくら」と医院ごとに決めて、管理画面に入れておく金額です。決め方が医院ごとに違うので、ROAS はほかの医院とそのまま比べられません。

ほかに、クリック率(見られた回数のうち押された割合)や、予算が足りずに広告を出せなかった割合(画面では「インプレッション シェア損失率(予算)」)が載っていることもあります。後者は、予算を増やす・減らす話の根拠になる数字です。

「1件」として、何を数えている?

レポートの「コンバージョン」(管理画面では「結果」と出ることもあります)は、代理店(または医院)が広告の管理画面で決めたものを数えた数です。予約の完了やフォームの送信のほか、電話番号のボタンが押されただけのものや、地図で道順を調べただけのものが入っていることもあります。

1件の種類

中身

確かめること

予約の完了

予約の画面で、予約まで終えた

予約の仕組みが別のサイトでも、数えられているか

フォームの送信

問い合わせ・体験の申し込みなどを送った

送り終えたあとの画面で数えているか

電話

広告やホームページから、電話がつながった

何秒以上の通話を1件にしているか

電話ボタンのタップ

電話番号のボタンが押された

押しただけで、かけていない人も入る

地図での操作

地図で道順を調べた、など

来院の数ではない

来院の取り込み

医院の記録から、実際に来院した人を管理画面に戻したもの

いつの分まで、どのくらいの間隔で戻しているか

ホームページに載せた電話番号への電話は、通話が設定した長さを超えたものだけを1件として数える設定もできます(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。

Google 広告では、数えるもの(コンバージョン アクション)ごとに「メイン」と「サブ(モニタリング専用)」を決めます。レポートの「コンバージョン」の列に入るのはメインだけで、サブは「すべてのコンバージョン」の列に出ます(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。

予約・電話などの1件をもとに、広告を出す相手と金額を Google が自動で調整する仕組み(自動の入札。Google の言葉ではスマート自動入札)を使っているキャンペーンでは、ふつうメインのものを目指して調整されます。キャンペーンとは、広告費や配信の設定をまとめて管理する広告の単位です。何をメインにしているかで、Google が目指すものが変わります。

いちばん確かな確かめ方は、医院の記録と並べることです。月ごとに、レポートの件数(種類ごと)と、予約台帳や問い合わせの記録にある新しい患者さんの数を並べ、増え方が合っているかを見ます。問診票や受付で「何を見て来られましたか」と聞いていれば、それも材料になります。

医院名・店名の検索と、それ以外は分かれている?

医院名・店名で調べた人への広告の成績は、それ以外の広告と分けて報告してもらうのが基本です。医院名で調べる人は、もともとその医院に行くつもりの人が多く、広告の成績が良く出やすいためです。

弊社が運用する歯科医院の広告から、条件をそろえて比べられる保険診療の検索広告14キャンペーン(4万3千クリック以上、2026年3月〜9月中旬)を抜き出して比べると、医院名の言葉は次のとおりでした。

  • 広告費あたりの成果(ROAS)は、医院ごとの平均を1.00とした指数で3.32
  • 広告が1回押されたときの費用は、平均の0.52倍
  • 広告を押した人が予約・電話に進む割合は、平均の2倍

医院名を別のキャンペーンに分けていたある医院では、医院名のキャンペーンと、それ以外の言葉のキャンペーンで、広告費あたりの成果に12.3倍の差がありました。2つをまとめた数字だけを見ると、全体は良く見えても、まだ医院を決めていない人に向けた広告(「〇〇駅 歯医者」など)の良し悪しが見えません。

ただし、3.32は「広告で数えた成果」で、広告によって増えた分ではありません。医院名で調べる人の多くは、広告が無くても検索結果や地図から来るかもしれません。一方で、医院名の検索にほかの医院の広告が先に出ることもあり、医院名の広告を出すかどうかには、両方の考え方があります。どちらの考え方でも、レポートで分けて見ることは役に立ちます。

実際に検索された言葉を見ている?

広告に登録した言葉(キーワード)の一覧ではなく、実際に検索された言葉(検索語句)の一覧を、広告費の多い順に見せてもらいます。広告費が実際にどんな検索に使われたかは、検索語句の一覧がいちばん詳しく分かります。

今の検索広告は、登録した言葉に関連する検索にも広く広告を出す「部分一致」(Google の日本語のヘルプでの名前は「インテント マッチ」)の設定が主流です。Google のヘルプでも、インテント マッチはすべてのキーワードに初めから割り当てられるマッチタイプで、スマート自動入札(上で触れた自動の入札)と最も相性が良いと説明されています(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。

広告を届ける相手を広げられる一方で、「〇〇駅 歯医者」と登録していても、通えない地域の検索や、ほかの医院の名前の検索に出ることがあります。そのため、合わない言葉を除外キーワード(広告を出さない言葉)に足す手入れを続けることが前提になります。弊社が運用する広告でも、毎週、実際の検索語句を見て、合わない語を除外キーワードに足しています。歯科医院の広告では、ほかの医院の名前で出ていないかを毎日見ています。

弊社が運用する歯科の保険診療の検索広告(2026年3月〜9月中旬)では、医院が登録した言葉(キーワード)で分けると、広告が押された回数の約3分の2(66%)が「〇〇駅 歯医者」のような地名×業種の言葉に集まっていました。それだけ地名の言葉の比重が大きいので、検索語句の一覧でも、通える範囲の地名の検索に広告が出ているかを、まず確かめます。

  • 管理画面では、左側の「キャンペーン」から「分析情報とレポート」→「検索語句」で見られます(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)
  • 検索の少ない言葉は、Google のプライバシーの基準で一覧に出ないことがあります。一覧に出た言葉だけで、広告費の行き先がすべて分かるわけではありません
  • 毎月のレポートに、広告費の多い検索語句と、その月に除外した言葉を載せてもらえないか、聞いてみてください

どの言葉に広告費が使われているかは、医院ごとに違います。歯科医院の方は、無料の広告診断もご利用ください。広告アカウントを共有いただければ、実際に検索された言葉まで見ます。

レポートに「何を変えたか」は書かれている?

代理店のレポートには、数字に加えて「何を変えたか・なぜ変えたか・結果をいつ見るか」が書かれているかを確かめます。変えたことと数字の動きが結びついていれば、次に何をするかを一緒に考えられます。

変えなかった月は、理由が書かれていれば十分です(件数がたまるのを待っている、など)。

Google 広告の「変更履歴」には、誰が・いつ・何を変えたかが残ります(左側の「キャンペーン」→「変更履歴」。Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。

Google のおすすめを自動で反映する設定(最適化案の自動適用)をオンにしていると、代理店が手を動かさなくても、キーワードの追加などが反映されます。反映された内容は、最適化案の画面の「履歴」と変更履歴で確かめられます(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。オンにして使う方法もあるので、どの種類をオンにしているかと理由を聞いておくと、レポートに書かれていない変化の理由が分かります。

広告の管理画面は、自分でも見られる?

医院の方も、Google 広告の管理画面に「読み取り専用」で招待してもらえば、自分で見られます。読み取り専用では、設定は変えられませんが、キャンペーンの中身やレポート、支払いの情報(Google に払った広告費)を見られます(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。招待できるのは、管理画面の「管理者」(人の招待や権限の変更までできる、いちばん強い権限)を持つ人です。

Google のポリシーとガイドは、代理店などに次のことを求めています。

  • 広告主ごとに、個別の Google 広告アカウント(広告の管理画面)を作ること(広告主様向けガイド 新しいタブで開きます)
  • 広告主に「お客様 ID」(広告の管理画面の番号)を伝えること。困ったときに、広告主が Google に直接問い合わせられるようにするためです(Google サードパーティ ポリシー 新しいタブで開きます)
  • レポートの広告費は、Google から請求された金額を正確に書き、代理店の料金は一切含めないこと。広告費とは別に手数料などを払う場合は、そのことを先に知らせること(同)

契約が終わったとき、管理画面と過去のデータをどう扱うかも、早めに確かめておくと安心です。医院の側にも管理画面の「管理者」の権限があるか、広告費の支払いが誰の名義かで、代理店を替えるときの手間が変わります。

代理店には何を聞けばいい?8つの質問

代理店にまず聞くのは、「1件に何が入っているか」と「医院名の検索を分けて見せてもらえるか」の2つです。ここまでの内容を、8つの質問にまとめました。どれも、広告の管理画面の数字や設定で答えられる質問です。

毎月のレポートで確かめること

毎月のレポートには、基本の3つ(費用・クリック数・表示回数)に加えて、次の5つが入っているかを見ます。

レポートに入っていてほしいもの

入っていなければ、こう聞く

1件の種類ごとの件数と、1件にかかった広告費

1.「1件」には何が入っていますか。種類ごとの件数を見せてもらえますか

医院名・店名の検索と、それ以外の成績

2.医院名・店名の検索と、それ以外を分けて見せてもらえますか

広告費の多い検索語句と、除外した言葉

3.広告費の多い検索語句と、その月に除外した言葉を見せてもらえますか

変えたことと、結果を見る時期

4.先月は何を変えましたか。結果はいつ見ますか

Google に払った広告費と、手数料を分けたもの

5.広告費と手数料は、分けて書かれていますか

一度聞いておけばよいこと

  • 6.何をメインのコンバージョンにしていますか(自動の入札が、何を目指しているかが分かります)
  • 7.Google のおすすめの自動反映は、どれをオンにしていますか(レポートに書かれていない変化の理由が分かります)
  • 8.医院の側にも、管理画面の権限(読み取り専用か管理者)をもらえますか。お客様 ID も教えてもらえますか(数字を自分で確かめられ、代理店を替えるときの引き継ぎもしやすくなります)

代理店を替える前に、何を確かめる?

代理店を替える前に、まず上の8つの質問をして、具体的な答えが返ってくるかを見ます。成果は広告の設定だけでは決まらないので、代理店の外の理由も一緒に確かめます。

  • 広告から来た人が最初に見るページ:予約・問い合わせのボタンが見つけやすいか、スマホで読みやすいか
  • 電話と予約の受け方:診療中の電話に出られているか、予約の空きがあるか
  • 予算と地域:同じ地域で広告を出す医院が増えると、広告が1回押されたときの費用は上がりやすくなります
  • 数え方の変更:1件の数え方を変えた月は、前の月とそのまま比べられません

質問への答えが具体的で、変えたことと結果が結びついていれば、数字が伸び悩んでいても、続けて様子を見る価値はあります。答えが数字や設定で返ってこないときは、第三者の意見を聞いてみる時期かもしれません。

新しい代理店を探すときも、同じ質問をしてみてください。Google は、検索結果での広告の掲載順位は保証できないとしています(広告主様向けガイド 新しいタブで開きます)。順位の約束よりも、1件の数え方と報告の中身で比べるほうが確かです。

第三者の目で確かめたいときは、無料の広告診断で

弊社の無料の広告診断では、ホームページなどの公開情報とご入力の内容から、現状の診断・優先して直す点・改善のテーマ TOP3・今後の方針をレポートにします。広告アカウントを共有いただければ、配信の設定・実際に検索された言葉・1件の数え方(コンバージョンの計測)まで見ます。

入力は約30秒、営業電話はしません。レポートは3営業日以内にお送りします。

歯科以外の業種(クリニック・ジム・会社など)の方は、無料相談からご相談ください。

歯科の広告のデータは、Instagram 新しいタブで開きます・Threads 新しいタブで開きます(@digitalgoat.inc)でも図解で発信しています。

よくある質問

代理店に細かく質問すると、関係が悪くならないか心配です。

この記事の8つの質問は、どれも運用している側が答えやすい内容です。「同じ数字を見て話したい」と伝えれば、話し合いの材料が増えるぶん、次の手も決めやすくなります。

レポートは、どのくらいの頻度でもらうものですか?

頻度は契約で決まります。Google は広告主に、投資した費用とその効果を毎月分析することをすすめています(広告主様向けガイド 新しいタブで開きます)。毎月のレポートが届いたら、1件の種類ごとの件数、医院名の検索と分けた成績、広告費の多い検索語句と除外した言葉、変えたこと、広告費と手数料の5つが入っているかを見てください。

成果が落ちたと感じたら、どれくらい様子を見ればよいですか?

判断する時期は、期間の長さより、件数がたまったかで決めます。件数が少ないうちは、数件の増減で大きく動くので、判断を急ぎません。比べるときは、変えた日と内容を記録しておき、変える前と同じ長さの期間どうしで、件数と1件にかかった広告費を見ます。

自動の入札の設定(入札戦略)を変えた直後は、管理画面に「学習中」と出ることがあります。Google は、その間は主な数字が安定しないので、学習が終わってから成果を測るよう案内しています(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。休診や季節の行事がある月も、前の月とそのまま比べないようにします。

代理店を替えると、今までの広告のデータは消えますか?

Google のヘルプでは、代理店の管理用のアカウント(MCC)とのつながりを外しても、その広告の管理画面の履歴は失われないとされています(Google 広告 ヘルプ 新しいタブで開きます)。医院の側にも管理画面の権限をもらっておくと、替えるときの引き継ぎがしやすくなります。代理店が支払いをまとめている(請求書払いの)場合は、つながりを外す前に支払いの設定を変えないと、広告が止まります。

歯科以外(ジム・会社など)でも、同じ見方でよいですか?

見る順番と8つの質問は、業種を問わず使えます。変わるのは「1件」の中身で、ジムなら体験の予約、会社なら問い合わせや資料の請求が中心になります。この記事の医院名の言葉と地名の言葉の数字は、歯科医院の広告のものです。

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